テイスティングメモ |
常温 |
アタックにしっかりとした酸があり、旨みとのバランスが良好です。ボリューム、複雑性のある辛口酒。熟した味わい、練れた触感で、重厚感があります。
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40℃ |
やさしい甘味がでてくると同時に、しっかりとした酸や旨みもかなりふくらんできます。
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50℃ |
味わいはしっかり、ふくらみがあります。ややドライな印象になりますが、飲みごたえがあります。 |
燗冷まし |
60℃ではよりドライな印象が強くなります。しかし、その後40℃の燗冷ましでも、味わいが保たれ、へこたれない強さがあります。 |
総評 |
45℃~48℃位の時に、この酒のしっかりした味わいの個性が最大限に表れ、かつ一体感が出てきます。どのお燗の温度帯でも、燗冷ましでもOKな、燗向きの酒。昔ながらの徹した造りや味わいは、時代を経て、現在では、逆に新しさを感じます。“濃醇な酒”、“酸の多い酒”が食中酒として受け入れられるようになった今こそ、再度新しい日本酒愛飲家に味わっていただきたい1本です。 |
料理 |
甘辛いボリュームのある料理全般。鯉こくや、甘辛い煮つけなどしっかりした味付けの和の料理に。ごま油や豆鼓炒め等の中華風料理にも相性の良さがみられます。簡単な洋物のおつまみでしたら、プラムのようなドライフルーツに合わせて、レーズンバター、干しブドウとセミハード系のチーズなどにも合わせられます。今風なフードペアリングでも楽しめることを手軽に実感頂けるでしょう。 |