きくち千里さんは、自由ヶ丘と大倉山で アーティスティックな皆さんの夢をかなえる空間として「夢うさぎ」というギャラリーを主催していらっしゃいます。趣味の展示や有機野菜の販売など、いろいろなイベントを開催。そのほか、「ゆるカフェ」(全国各駅一つで展開中)という、友達や人脈を広げるために少人数で会話を楽しむためのカフェも開催して、人と人とのつながりをパワフルに拡大中。
「多くの仲間とつながり、夢の実現、ビジネスなどが生まれていくのを見るのが幸せなんです」
今では口コミで、遠方からの利用も増え、SNSのオフ会的にも、ギャラリーの魅力的な空間が利用され、きくちさんの 人柄の良さとの相乗効果で 人やアイデアが繋がりあっていきます。
「今日は、年末なので、ゆるカフェのあと、もっともっと皆様にリラックスしていただこうと、特別な料理とお燗酒をご用意いたしました。“ゆるカフェ”で和やかに心を開いていく感じと、心も体も温まる“お燗酒”とは、私の目指す【いい意味での、ゆる~い感じのコミュニケーション】を促してくれるという意味で一致します。緊張をほぐして新しい仲間とおしゃべりしていると、自由な発想が芽生えます」ときくちさんはおっしゃいます。
本日の推奨お燗銘柄 4アイテム
お料理は、フードコーディネイターの佐藤美樹さんに担当していただきました。日本酒との相性を意識しつつもオリエンタルな味付け、ヘルシーさなど 独自の世界を表現されています。
フードコーディネイターの佐藤美樹さん
まずは、「鯛とせりのゆずカルパッチョ」
この前菜には、「山廃純米・雪の茅舎」を合わせました。ぬる燗ですと、吟醸的な果実味があり、フルーティーなカルパッチョにばっちりの相性で、大好評でした。
次は黒米サンパ(葉っぱのせご飯)鶏にらナムルのせ(コチュジャン添え)
「黒米サンパ(葉っぱのせご飯)鶏にらナムルのせ」には、お燗にすると甘味と酸味と苦旨みがしっかりでてくる「美濃菊 豊醸」を。好みによっては、コチュジャンをつけながらいただきます。お米のふっくらした感じと少し懐かしさを感じるスタンダードなお酒の味わいが好印象。美嚢菊は、生臭みを感じさせないドライな味わいなので、どんな料理にもあわせられるものでした。
ほうじ茶鍋 鶏と海老のボウル入り
メインディッシュの「ほうじ茶鍋 鶏と海老のボウル入り」は、燗酒の王道、「天穏 純米」でいただきました。お鍋を食べたり、お酒を飲んだりしていると、ぴったり適温のまま飲めるわけではありませんが、ちょっと熱めにつけて、温度がさがってきても お酒のうまさがぶれない天穏は、ゆっくり晩酌をするには、最高のお酒でした。
ここで、最初に評判の良かった、「雪の茅舎をもう一度飲みたい!」のリクエストが。
ぬる燗と熱燗で二度おいしい 雪の茅舎 山廃純米
今度は、ちょっと熱めのお燗酒にしてみると、果実の感じがうすれ、山廃独特の酸に裏付けられた 日本酒独特のうまみもでてきて、ぬる燗のニュアンスとは 別物に!「温度って大事なんですね~」と、お燗酒の深さに みなさん びっくりでした。
キャベツの箸休め
ゆるゆるとお鍋を頂いている間に「キャベツの箸休め」をつまみながら 杯が進む人。この辺で おなかもいっぱいになった方は、ちょっとデザートにもなりえる「紅白なます干し柿のきなこ和え」を頂きます。
紅白なます干し柿のきなこ和え
このお料理には、すこしあまみがあり、ふくらみのある味わいの「川鶴の讃岐地酒上等酒」と合わせました。干し柿のねっとりしたおちついた甘味ときなこのあたたかみとにベストマッチでした。
こちらでは、ワーキングマザーの前向きな夢が、あちらでは、IT関連マーケティングの話、シェアハウスに税理対策、、、、と、話題も色々ですが、お鍋とお燗酒でいい感じに心が放たれ饒舌になっていくみなさんには、垣根なく色々な話題にはいっていけるようで。
きくちさんは「酒縁でまた、一歩踏み込んだ人間関係がうまれました」と 満足げ。
「比較試飲って楽しい!お燗酒のイメージも変わったわ♪」
と紅林さん(中央右、(有)オーシャン取締役)
故郷、香川の酒 川鶴 があって にっこりの池田さん。地産外商にも興味があります。
税理士の神村さん。「まだ仕事が残っているの~」と言いつつもう一杯。
フランス人の方と婚約したばかりのフローリストの鈴木さん
最後に、それぞれの好みの酒で 中締め。
年末のひと時ではありますが、参加者11名とも、一年間のストレスから解き放たれた、穏やかなお顔が印象的でした。
さて、“コミュニケーションを円滑にする達人”きくちさんの舞台裏は…?笑顔のもてなしであちこちの話題に入りながらも お皿やお酒の気配りで、すわっている時間もあまりなく、どうやら飲みもたりなかったようで…?
燗上りする天穏 純米酒 は、燗冷ましもOK!
おもてなしの時間も終わり、皆さんをお送りした後に残ったご近所メンバーと再び、“ゆるゆる燗酒”を飲み始めました。
ちょっと冷めた燗酒でしたが、ここでは、“燗冷まし”のおいしさに再び驚くみんななのでした。
「燗冷まし 余韻広がる 宴の夜」
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