若葉がまぶしい季節になりました。夏も近づく八十八夜も過ぎて、いよいよ本格的な田植えのシーズンにもなって参りますね。今年のお米も無事に育っておいしいお酒になるよう祈るばかりです。
さて、今月は大七酒造さんの純米酒の最高峰「楽天命」をご紹介したいと思います。2007年醸造で木桶仕込みの生もとです。生もとならではの奥行きのある味わいとキレ、そしてかすかに木桶の香りもあり、熟成のもたらすまとまり感が抜群です。現在では若手醸造家を中心に木桶仕込みをされるお蔵も増えてきました。一筋縄ではいかない木桶の天然素材の魅力が、醸造家たちの心を動かしているのではないかなと思います。ぬる燗でどうぞ。


おうち酒簡単レシピ 第47回

 
■ポークリエット  
 すきっとした酸の切れ味あるお酒には、やはり脂の料理が合います。ポークリエットというと豚の塊をかってきて、さらにラードでコトコト煮て・・・とかなり家庭で作るのはハードルが高いかと思うのですが、今回は普通に売っている豚バラ肉と日本酒で簡単に作ります。さらに酒粕を入れてクリーミーに仕上げました。特に大七酒造さんのとろける酒粕はパッケージも使いやすく、柔らかいので伸ばす必要もなくすぐに使えて便利ですし、やはり同じ蔵の素材を使うとマリアージュしやすいですよね。ちょっと時間はかかりますが簡単ですし、作り置きできますので、ぜひ晩酌の定番料理にしてください。
2016/5/11  

■材料<2人分> ■作り方
豚バラ肉 300g
小さじ1/2
コショウ 少々
ニンニク 1かけ
300cc
たまねぎ 1/2個(70g程度)
ベーコン 30g
ローリエ 1枚
とろける酒粕 50g
ピンクペッパー 適宜

1 豚バラ肉は適当に切って、塩コショウする。
2 ベーコンも適当に切っておく。
3 タマネギは荒みじんに切っておく。
4 ニンニクは皮をむいておく。
5 鍋に豚バラ肉を入れ、火をつけてゆっくりと加熱して、全体が白っぽくなったら2~4を加えて、ローリエも入れる。
6 さらに数分炒めてタマネギに透明感がでたら酒を加え、強火にして浮いてきたアクをとったら、弱火にして水分がほぼなくなるまでコトコトと煮ていく。
7 鍋を冷水で急冷したところに酒粕を加え、フードプロセッサーにかけてなめらかにする。
8 器に盛って、クラッカーなどに塗って食べる。好みでピンクペッパーなどを添える。
   
■ワンポイントアドバイス

1.ベーコンを加える事によって、味に深みとかすかなスモーク香がついて、肉の臭みが気になりません。
2.できればすぐに食べずに器に入れて空気に触れないようにラップを密着させて1時間くらい冷蔵庫で寝かせてから召し上がると、味も落ち着きよりおいしく食べられます。
3.とろける酒粕でない場合はお酒で少し柔らかくしてから加えてください。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから


 

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