年の瀬も押し迫ってきましたね。車も人も急ぎ足でまさに”師走”です。例年になく温かい日が多いですが、朝夕はぐっと冷えこんで、寒暖の差で体調を崩されている方も多いかと思います。体に優しいお燗酒でぜひ自身のお体労ってあげてください。今回ご紹介するのは来年創業150周年となる長野県伊那市高遠町の「黒松仙醸 燗熟純米」。まさにお燗酒のためのお酒といっていいネーミングですね。使用米は信州の酒造好適米ひとごこちを麴米にも掛け米にも使って、吟醸スペックの60%まで研いている特別純米です。常温ですと甘やかな感じですが、 ひとたび燗に致しますと、ぐーんとボリュームとキレが出てまいります。人は寒くなりますと、体温を維持するためにカロリーの多い味の濃いものを欲しますので、
まさに今のシーズンにうってつけの味わいあるお酒です。45度くらいの上燗でどうぞ。


おうち酒簡単レシピ 第42回

 
■ローストビーフ  
 クリスマスシーズンでもありますので、料理は「ローストビーフ」にしてみました。肉の塊の表面を焼いたら、密閉できる袋に入れ、あとはお湯にどぼんと漬けておくだけでちょうど良い火の通りになります。コツはまず肉を常温に戻しておくこと。そしてお湯は沸騰させない
小煮立ちの状態に入れることです。うっすらと温かい肉からしみでる肉汁と黒松仙醸の濃醇な味わいが溶け合いますよ。お肉に火が通るまでに作れるソースも2種ご紹介しますね。ほかにも塩と山葵、ポン酢、色々お試しください。余ったお肉は刻んでガーリックライスに入れたり、サンドイッチの具にしても美味しいです。
2015/12/17  

■材料<5~6人分> ■作り方
牛もも肉 500g
小さじ1/3
胡椒 少々
サラダ油 適宜
クレソン 1袋
ホースラディッシュ 適宜

1

肉はにしっかりめに塩胡椒し、30分程度常温におく。

2

フライパンにオイルを敷き、表面を転がしながら強火で焼き色を着ける。

3

ジップロックなど密閉できるポリ袋に2を入れて80度の湯に入れて浮き上がってこないように重い落し蓋をし、20分程度冷めるまで置く。

4 ローストビーフをスライスし、すりおろしたホースラディッシュ、脇にクレソンを置き、好みのソースでどうぞ。
   
■ワンポイントアドバイス

1.ローストビーフがお湯に浸かっている間にできるソースを2種紹介します。
味噌ソース:八丁味噌大さじ2、仙台味噌大さじ1、みりん大さじ2、酒大さじ1、砂糖大さじ1、胡麻油小2、ラー油少々
醤油ソース:醤油・米酢各小1、サラダ油大2、ごま油小1、粒マスタード・胡椒少々

※味噌ソースは鍋に味噌、みりん、酒、砂糖を入れてよく混ぜてから火に掛け、砂糖が溶けてツヤが出てきたら火を止めてごま油とラー油を加えます。醤油ソースはただあわせるだけです。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから


 

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