いよいよ「ひやおろし」の季節がやってきました。春に出来上がったお酒をじっくり半年寝かせることによって、味が落ち着き、少し熟成もされて”大人の味わい”になるのは、皆様よくご存知かと思います。ぴちぴちした新酒もいいですが、過ごしやすくなってきた初秋には、やはり”ひやおろし”がしっくりときますね。そんなひやおろしの王道とでもいうべき「純米酒ひやおろし 浦霞」を今回はご紹介します。軽快にするっと口に入りますが、少しアルコール度数も強めで酒としてのしっかり感もあり、精米歩合65%で米の旨みも出るような工夫がされています。お燗の推奨温度帯は、暑くも寒くもないこの時期ならではの人肌からぬる燗あたりがよろしいかと思います。どうぞ優しい米の旨みを存分に味わってください。


おうち酒簡単レシピ 第39回

 
■笹身の塩から揚げ  
 空前のから揚げブームですね。専門店もあっという間に沢山できました。そんな老若男女を魅了するから揚げですが、比較的軽快なタイプのひやおろしには塩味のから揚げがよろしいかと思います。肉も笹身を使えばぐっとカロリーも減りますし、高たんぱくでヘルシーです。調味も塩の代わりに塩麹を使えば、マイルドな味わいになるだけでなく、酵素力で肉も柔らかくなり、ぱさつきもなくジューシーです。
2015/9/17  

■材料<2人分> ■作り方
笹身(ささみ) 3本
塩麹 小さじ1
片栗粉 適宜
揚げ油 適宜
すだち 1/4個

1

笹身は筋をとって5等分程度にそぎ切りし、塩麹を振りかけ10分程度置く。

2

1に片栗粉をまぶし、170度程度の油で3分ほど揚げる。

3

盛り付けたら好みでスダチなど柑橘系を添える。

   
■ワンポイントアドバイス

1.塩麹がない場合は塩を1/3量で作ってみてください。
2.そぎ切りすることにより、表面積は広く、厚さは薄くなるのですぐに調味料がきき、火も通り易くなります。
3.片栗粉をつけたら、置かずにすぐに揚げてください。粉が吹いた感じでかりっと美味しく揚げることができます。
4.今回はスダチを添えましたが、コショウやマヨネーズなどでもお酒との相性を試して見てください。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから


 

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