まさに風薫る5月、木々の緑も美しい、爽やかな季節がやってきました。4月の歓迎会、連休の外出もひと段落、おうちでじっくり飲める時期ではないでしょうか。
 今回ご紹介するお酒は「富成喜 純米吟醸 限定二百貫」です。使っている酒米は「神力(しんりき)」という復刻米です。明治時代西日本を中心に広く作られていた米だったのですが、しばらく途絶えていました。が、平成に入り復活し、徐々に使われるお蔵も増えてきています。そんな神力米を契約栽培し限定二百貫(750キロ)の小仕込で大事に作られたのがこのお酒。酵母も自社酵母を使用しています。 常温だと、15度とは思えないボリュームのあるアルコール感とキレを感じ、40度まで上げるとうまみのボリュームが出てきます。45度ですと逆にきゅっとしまった味わいになり、なんとも面白い変化を遂げます。どうぞ七変化をいろいろな温度で味わっていただければと思います。


おうち酒簡単レシピ 第35回

 
鰹の和風タルタル  
 旬の鰹を使って和風のタルタルを作りました。タルタルとは、もともと細かく刻んだ野菜を入れたソースの名前ですが、食材を刻んで合わせて使うこともタルタルというようになりました。鰹は古くから日本人に食べられてきており、良質のタンパク質や鉄分、ビタミンなどを多く含んでいます。一般にはたたきか刺身で召し上がることが多いかと思いますが、刻んでしまうことで固い筋の端の部分も食べやすくなりますので、ぜひ和のハーブとともに混ぜて召し上がってください。


2015/4/18  

■材料<2人分> ■作り方
80g
きゅうり 1/2本
みょうが 1個
しょうが 少々
塩・こしょう 少々
サラダ油 小さじ2
レモン汁 小さじ1
醤油 小1/2程度

1

鰹は荒くたたいて、醤油を振りかけておく。

2

キュウリ、ミョウガ、ショウガは粗目のみじん切りにして塩を少々振って5分くらいおき、出た水分は捨てておく。

3

ボールにサラダ油、レモン汁、塩・コショウを入れてよく混ぜておく。

4

3に1,2を入れて混ぜ合わせ、器に盛る。

   
■ワンポイントアドバイス

1.お急ぎの時は、材料を荒く刻んで、市販のフレンチドレッシングをかけても美味しくいただけます。
2.ダイエットをしている方は、油を使わずに作っていただくとぐっとカロリーが落とせます。市販のポン酢やノンオイルドレッシングだと簡単です。
3.キュウリやミョウガのほか、シソ、木の芽なども合います。洋風にしたい場合はトマトやバジル、パセリなどを入れてみてください。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから


 

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