気がつけば今年もあと2ヶ月となりました。まだ寒さは本番とは言えませんが、朝夕の寒暖の差がでてきて、うっすら紅葉も見られるようになりました。飲みたいというより、なんだかお酒が恋しくなる季節でもあります。今回は生もとをポピュラーにした大七酒造さんの「大七 純米生もと」をご紹介します。生もとといえば、ちょっとヘビーな味わいを想像される方もいるかもしれませんが、このお酒は実にすっきりできれいです。それでいてお米の味わいもあり、どんな料理にも万能に合います。また燗にするとむくむくと膨らんだ旨みが出てくるので、お燗好きにはたまらないお酒でしょう。常温からぬる燗でどうぞ。

おうち酒簡単レシピ 第17回

 
■カンパチの漬け  
 魚のほうも脂が乗ったものが続々と出てきました。カンパチ、今なら旬でお手ごろに入手できますので、ぜひ漬けで試してみてください。大七のような優しい米の旨みのお酒には、刺身より、少しみりんとしょうゆで旨みを加えてやった魚のほうが同調して合います。残ったら漬けのまま冷蔵庫に保存すれば翌日はよく漬かったものが召し上がれますし、さっとあぶって、おろしで召し上がっても実に美味ですよ。また野菜もたっぷり摂れるのでヘルシーです。
2013/11/10  

■材料<2人分> ■作り方
カンパチ 50~60g
醤油 小さじ2
みりん 小さじ1.5
しょうが汁 小さじ1/2
人参 10g
大根 30g
みょうが 1個
大葉 各1枚
わけぎ(青い部分) 5cm

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カンパチは皮を引いて、そぎ身にし、ポリ袋などに入れて、醤油とみりんで調味し、20分程度は冷蔵庫に入れておく。

2 つまを作る。ニンジン、ダイコン、ミョウガ、わけぎは千切りにし、水にさらしておく。
3 皿に大葉を敷き、2の水気を切って、漬けておいたカンパチとサンドして盛りつける。
   
■ワンポイントアドバイス

1.千切りはスライサーを使うと便利です。
2.魚はワラサやブリでもよいがブリの場合は醤油を多めにします。
3.魚を漬けにしている間に野菜を用意すると効率的です。
4.漬け地に柚子の皮などを入れたり、ショウガ汁の代わりにワサビや辛子でも楽しめます。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから

 

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