おせちはもともと節句料理でいわば行事食なのですが、なぜかお正月だけしっかり残っていますね。新年はだれもが心が改まり、普段は日本酒を召し上がらない方でも、おせちで一献という方が多いのではないでしょうか。五穀豊穣、子孫繁栄・・・おせちにこめられた縁起を思いつつ召し上がっていただければと思います。さて、甘いおせちにはどんなお酒が合うのでしょうか。やはり甘めの食文化を持つ地域のお酒がいいかと思いました。香川の川鶴「地酒上等酒」は飲み口よく、45度くらいのポピュラーなお燗の温度で花開きます。お米のやさしい甘みが、しっかりとした味わいのおせちによりそい、とてもいいのです。酒質もやわらかく軽快ですいすいと盃が進むことでしょう。

おうち酒簡単レシピ 第7回

 
■変わり五万米  
おせちは買われる方が多いかと思いますが、1品くらいは自分で作りたいもの。失敗の少ない変わり五万米をご紹介します。日持ちしますし、おせちに限らず普段のおつまみにももってこいです。
2013/01/07  

■材料<2人分> ■作り方
五万米 50g
むき胡桃 40g
揚げ油 適宜
醤油 大さじ1・1/2
大さじ1・1/2
砂糖 大さじ3・1/2
1 五万米、むき胡桃(つぶが大きければ割る)は170℃くらいの温度で、それぞれ素揚げする。
2 鍋にたれの材料(醤油・酒・砂糖)を入れ、火にかけてかき混ぜながらよく砂糖をとかし、大きな泡がたってきたら揚げた五万米とむき胡桃を入れ、さっと絡める。
   
■ワンポイントアドバイス
1.油は少量でいいので、新鮮なものを使いましょう。
2.材料は焦げやすいので、うっすら色がついてきたら、すぐに油から上げましょう。
3.砂糖は冷えると固くなるので、たれはかなりシャブシャブしているところで火を止めましょう。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから

 

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