寒い夜にぴったりの「はちはい豆腐」をご紹介します。おいしいので八杯も食べてしまうとう謂れもあり、別名「常夜豆腐」ともいいます。これからの忘年会や年末の駆込み仕事で、クタクタになる五臓六腑をやさしく温めてくれる1品です。

おうち酒簡単レシピ 第6回

 
■はちはい豆腐  
師走に入り、急に寒くなって来ましたね。こういう季節はふーふー言いながら体が温まる料理が食べたいもの。そんなときには「はちはい豆腐」がお薦めです。各地方で色々とこだわりがあるようで、豆腐も麺をイメージして細くないといけないとか、いいや本当は四角だよとか、食べる時期もいつでもというところから大晦日だったり小正月だったりと諸説紛々ですが、今日のレシピは私の実家の味です。たくさんおろし生姜を入れて食べますので、さらに温まること請け合いです。
どうぞ熱めのお燗酒とともにお召し上がりになり、ぬくぬくになってください。
2012/12/07  

■材料<2人分> ■作り方
木綿豆腐 1丁
長芋 100g
出汁 3カップ
醤油 大さじ1
大さじ1
小さじ1/2
味醂 大さじ1/2
片栗粉 大さじ1
生姜 小さじ1
もみ海苔 適宜
1 豆腐は立ての長さをそのまま生かし、幅1cmくらいに切っておく。
2 長いもは皮をむいて摩り下ろしておく。
3 出汁を温め調味し、おろし生姜の半量を入れて、同量の水でといた片栗粉でとろみをつけてから、1を加え温める。
4 器に盛り、2を上から乗せて、もみ海苔、残りのおろし生姜を乗せる。
   
■ワンポイントアドバイス
1.出汁を引くのが面倒でしたら、市販のめんつゆをかけそばの濃度で使用していただいても結構です。
2.豆腐はできれば水切りをしてください。出汁がにごらず、また薄まりません。
3.山芋は摩り下ろすのが面倒でしたら、皮をむいてポリ袋に入れて、上からすりこ木などでたたいてください。手もかゆくなりません。
4.お好みで小口に切った葱や七味など、薬味も自由にどうぞ。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから

 

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