暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、すっかり涼しくなってきました。アテもそろそろ温かいものがほしくなる季節ですね。お酒も冷やおろしや秋上がりがずらっとお店に並んでいます。夏の間ゆっくりと寝かされ、水の分子とアルコールの分子が仲良くなって、特に純米酒は常温からぬる燗くらいが心地よい温度帯かと思います。今月は「今出川豆腐」をご紹介します。

おうち酒簡単レシピ 第4回


■今出川豆腐
「今出川豆腐」は昆布に豆腐を乗せて蒸したり煮たりしたものです。召し上がるお酒を少しだけ料理にも分けていただき、お猪口1杯くらいふりかけてレンジで2分!で作れてしまいます。秋は新豆の季節でもあります。新大豆で作った豆腐の旨み、甘みをシンプルに酒と昆布で引き出したこの料理で、お月見でもしながら一献、日本人ならでわの楽しみですね。
2012/10/10

■材料<2人分> ■作り方
豆腐 1丁
昆布(豆腐のサイズに合わせる、出汁をとったものでもOK) 2枚
大さじ1
醤油や塩麹など 適宜
1 豆腐は、1/2にカットする。
2 皿に昆布を敷き豆腐をのせ、酒をふりかけラップをふわっとし、レンジに1~2分かける。蒸し器なら5~7分火にかける。
3 お好きな薬味をトッピングし、醤油や塩麹などで食べる。
 
■ワンポイントアドバイス
 画像では塩麹と柚子胡椒を乗せていますが、卸しょうがや葱の小口切り、七味、辛子、おかかなど手元にある薬味を自由に乗せて、醤油や胡麻油など調味料も色々で昆布もどうぞ残さずに召し上がってください。

なお、柚子胡椒を手作りする場合は下記のレシピを参考にしてくださいね。
材料は、青柚子1/2個分の皮、青唐辛子10~12本です。それを(唐辛子は種を必ず取って)細かく刻んでから当たり鉢に塩小さじ2~大さじ1弱とともにいれ、あとはよく当たるだけです。ものすごくいい香りで、色も青々しく、かなり1度作るとはまりますよ。冷蔵庫で2週間は十分持ちますのでお試しください。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから

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