中華風おでん
酔いどれんぬの簡単レシピ
第47回「中華風おでん」
大寒も立春も過ぎましたが、まだまだ寒い日は続きますし、雪も降ります。それだというのに売られている服は冬のバーゲンも終わったことから春物ですし、お店のディスプレイも春模様で、強制的に春に向かわせられているのを感じます。しかし、春と言われましても受け入れがたく、今月も温かくして美味しいお酒と、それにあった料理を紹介させていただきます。樽平酒造さんの「特別純米酒 銀 住吉」です。
山形県東置賜郡に蔵を構える樽平酒造さんは全量純米酒を醸される純米蔵です。国指定の登録文化財になっている蔵で醸されるお酒は、減農薬・減化学肥料で栽培されたお米を自社精米されたお米から、木甑など、伝統的な木の道具を用いて造られています。さらに醪を搾った後、一年以上は熟成し、樽酒においては吉野杉の樽に詰められます。
今回ご紹介させていただくお酒は活性炭によるろ過をしていないお酒で、お酒本来の色と味わいを楽しむことができます。常温から熱燗で呑んでいただくと、熟成からくる芳醇な香りとお米の甘みと旨味を感じていただくことができます。日本酒度+7と極辛口でありますが、力強さもある味わいで、しっかりとした味のお料理に合わせてもご機嫌です。鍋で煮込むだけの「中華風のおでん」でぜひお楽しみください。
<材料 2人分>
大根 1/4本
手羽元 5,6本
ちくわ 2本
さつまあげ 2枚
厚揚げ 1枚
こんにゃく 1枚
たまご(茹で) 2個
水 800cc
紹興酒 100cc
オイスターソース 大匙2杯
醤油 大匙1杯
味醂 大匙1杯
八角 3個
花椒 小匙1杯
塩 少々
<作り方>
1.大根は2センチ程度の幅に切り、皮を剥いて十字に隠し包丁を入れておきます。ちくわは半分に斜め切りにし、厚揚げとこんにゃくは一口大の三角に切ります。
2.鍋に水と紹興酒、全ての調味料を入れ、八角、花椒と大根、手羽元、こんにゃくを加えます。火にかけ、煮立ったら灰汁をとり、ことこと1時間煮込みます。
3.他の材料を加え、さらに30分煮て完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.お好みで一味唐辛子、辛子を添えても美味しいですよ。
2.ウインナー、焼売、牛すじなども具材としてお勧めです。
3.2日目は具材を一口大に刻んでカレー粉を足し、今はやりのスパイスカレー風にしても味変を楽しめます。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第46回 ブリの奈良漬け入りなめろう
第45回 ドライフルーツの酒粕漬け
第44回 白子のグリル
第43回 鶏ときのこのアヒージョ
第42回 レンジで簡単、大人のかぼちゃサラダ
第41回 カツオのタタキ&パイナップルソース
第40回 タコとキュウリとトマトのマリネ
第39回 マスカットとモッツァレラのカプレーゼ
第38回 新じゃがジャーマンポテト
第37回 生ハムアスパラのオランデーズソース
第36回 鱈のアクアパッツァ風ホイル焼き
第35回 生麩ピンチョス
第34回 肉豆腐
第33回 サーモンの酒粕ポテサラパイ
第32回 酒粕豆乳おでん
第31回 戻り鰹の揚げないレアカツ
第30回 蒸しナスよだれ鶏
第29回 エビとアボカドのちょこっとキッシュ
第28回 サーモンとクリームチーズの手毬寿司
第27回 枝豆のエスニック風浅漬け
第26回 牛肉アスパラ巻の中華仕立て
第25回 酒蒸しムール貝の桜餡仕立て
第24回 鯖缶で簡単、そば粉タコス
第23回 うるいの自家製酒粕マヨネーズがけ
第22回 数の子のクリームチーズ和え
第21回 はんぺんで簡単ヘルシー、甘くない伊達巻
第20回 鶏肉と舞茸の焼きびたし
第19回 かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ