酔いどれんぬの簡単レシピ
第44回「白子のグリル」
秋だ、秋刀魚だ栗だ、ひやおろしだ!と言っていたのもつかの間、一気に冷え込み、味覚も冬にさま変わりしてきましたね。店頭には脂ののった寒ぶり、タラ、解禁となった日本海側の蟹、そして日本酒も新酒がお目見えしました。そんな出来立てほやほやでうきうきするお酒を今月はご紹介させていただきます。酔鯨酒造さんの「酔鯨 特別純米酒 しぼりたて 生酒」です。
高知の酔鯨酒造さんは昔からしっかりした酒造りに定評のある蔵でいらっしゃいますが、近年はそこに磨きをかけリブランディングされました。特約店限定の高級酒は「ホエールテール(鯨の尻尾)」マークに。と同時に、日常楽しんでいただけるお酒の「鯨のイラストラベル」では、幅を広げさらには飲み手のすそのを広げようとされていらっしゃいます。
今回の特別純米酒 しぼりたて 生酒はそれを体感させていただける味わいで、日本酒好きはもちろん、日本酒が初めての方も心も舌もつかまれる味わいです。フレッシュ感はじける微発泡、バナナの香り、華やかすぎず甘すぎず、きゅっとしまった酸や透明感が様々な食、シーンを妄想させる味わいとなっております。
そんなご機嫌なお酒にあわせる肴といたしまして、旬のタラの白子を使ったレシピを紹介させていただきます。北海道ではタチ、東北一部ではキク、京都では雲子、と言われる、タラの白子のグリルです。
<材料>(2人分)
タラの白子 200g
日本酒 大匙2杯
オリーブオイル 大匙1杯
ハーブ塩 少々
柚子 1/4個
<作り方>
1.タラの白子の筋をとり、水洗いし、日本酒、分量外の塩を少々して1時間ほどおいておきます。
2.耐熱容器に白子を液ごと入れ、ハーブ塩を振りかけ、魚グリル、又はトースターで10分ほど焼きます。
3.仕上げにオリーブオイルをまわしかけ、カットした柚子を添えて完成です。食べる際に搾ってどうぞ。
<ワンポイントアドバイス>
1.白子はタラ、ブリ、ボラのどれでも美味しいですよ。
2.ハーブ塩に加え、タイム、ローズマリーを加えても香りよいです。
3.柚子がなければ、レモン、すだち、かぼすでも美味しいですよ。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第43回 鶏ときのこのアヒージョ
第42回 レンジで簡単、大人のかぼちゃサラダ
第41回 カツオのタタキ&パイナップルソース
第40回 タコとキュウリとトマトのマリネ
第39回 マスカットとモッツァレラのカプレーゼ
第38回 新じゃがジャーマンポテト
第37回 生ハムアスパラのオランデーズソース
第36回 鱈のアクアパッツァ風ホイル焼き
第35回 生麩ピンチョス
第34回 肉豆腐
第33回 サーモンの酒粕ポテサラパイ
第32回 酒粕豆乳おでん
第31回 戻り鰹の揚げないレアカツ
第30回 蒸しナスよだれ鶏
第29回 エビとアボカドのちょこっとキッシュ
第28回 サーモンとクリームチーズの手毬寿司
第27回 枝豆のエスニック風浅漬け
第26回 牛肉アスパラ巻の中華仕立て
第25回 酒蒸しムール貝の桜餡仕立て
第24回 鯖缶で簡単、そば粉タコス
第23回 うるいの自家製酒粕マヨネーズがけ
第22回 数の子のクリームチーズ和え
第21回 はんぺんで簡単ヘルシー、甘くない伊達巻
第20回 鶏肉と舞茸の焼きびたし
第19回 かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ