酔いどれんぬの簡単レシピ
第34回「肉豆腐」
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。どのような年末年始をお過ごしになられましたでしょうか。お節やお雑煮などを食べすぎ、かつ飲みすぎてしまい疲れているということはないでしょうか。今月は、そんな疲れた身体にも優しくしみわたるお酒をご紹介させていただきます。北雪酒造さんの「北雪 純米酒」です。
北雪酒造さんは新潟県の佐渡島で100年を超える伝統ある酒蔵です。契約農家の方々と共に米作りにこだわるだけではなく、遠心分離などの新しい技術の導入や技術革新にも積極的に取り組まれており、日本国内ではなく海外でも評価の高いお酒を造っていらっしゃいます。今回ご紹介する純米酒も各種品評会で何度も賞を獲得されており、すっきりした味わいは飲み飽きせず、また幅広い料理に合わせることができます。寒いこの時季は温めて、五百万石の甘みや旨味をお楽しみください。
温かい部屋で味のしみた「肉豆腐」といただけば、より盃がすすみますよ。
<材料>(2人分)
焼き豆腐 1丁
牛すじ 200g
長ねぎ 1本
水 400cc
日本酒 100cc
醤油 大匙4杯
味醂 大匙2杯
<作り方>
1.豆腐はキッチンペーパーで包み、電子レンジ500Wで1分ほど加熱し水切りをします。
2.牛すじは一口大に切り、長ねぎは白い部分を斜め切りに、青い部分を小口切りにします。鍋に水、日本酒、味醂、牛すじを入れて火にかけます。煮立ったら灰汁をとり、豆腐、ねぎの白い部分、醤油を加えます。
3.蓋をし、ことこと1時間煮ます。豆腐を裏返し、さらに蓋をして1時間煮ます。火を止め、一晩おいて味をしみこませます。再び火にかけ、器に盛り付け、ねぎの青い部分をあしらって完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.牛すじではなく、ばら肉などでも美味しいですよ。
2.圧力鍋を使えば時短となり、煮込み時間は15分となります。
3.お好みで一味唐辛子や練りからしをそえてどうぞ。
4.味のしみたお豆腐をご飯にのせて食べる「とうめし」も人気ですので、飲んだしめに試してみてください。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第33回 サーモンの酒粕ポテサラパイ
第32回 酒粕豆乳おでん
第31回 戻り鰹の揚げないレアカツ
第30回 蒸しナスよだれ鶏
第29回 エビとアボカドのちょこっとキッシュ
第28回 サーモンとクリームチーズの手毬寿司
第27回 枝豆のエスニック風浅漬け
第26回 牛肉アスパラ巻の中華仕立て
第25回 酒蒸しムール貝の桜餡仕立て
第24回 鯖缶で簡単、そば粉タコス
第23回 うるいの自家製酒粕マヨネーズがけ
第22回 数の子のクリームチーズ和え
第21回 はんぺんで簡単ヘルシー、甘くない伊達巻
第20回 鶏肉と舞茸の焼きびたし
第19回 かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ