酔いどれんぬの簡単レシピ
第29回「エビとアボカドのちょこっとキッシュ」
毎年夏になると汗をかくので痩せる、夏バテになって食欲が落ちて痩せる、そのはずと思っていますが生まれてこのかた夏バテをしたことがありません。とは言えこの連日の暑さ、痩せはしませんが体力は落ちます。かつ、暑いキッチンで長時間煮込みだのする気にはなれませんよね。疲れて帰ってきて、冷蔵庫で冷えていましたら嬉しくなる日本酒と、切って混ぜたら後は呑みながら待つだけという肴を今月は紹介させていただきます。
お風呂上りにくいっともいきたい、「澤乃井 純米吟醸 よつは」です。
ここが東京なのかと驚かされる緑豊か、風光明媚な奥多摩に蔵を構えます小澤酒造さん。小澤家の祖先は武田家に繋がると言われており、家紋は武田菱となっています。その武田菱を四葉のクローバーのようにデザインされたのが今回のお酒「よつは」で、「ワタシ時間を楽しむお酒」というコンセプトの下造られており、ゆったり呑むのにぴったりな程よい香りと甘み、穏やかな酸を楽しむことができます。日本酒度が-7となっていますが適度な酸から数値ほどの甘みは感じられず、やや低めの14度というアルコール度数もあってすいすい杯がすすみます。細身のボトルも冷蔵庫に収まりやすく、女性の一人呑みに嬉しいサイズです。
そんなお酒に合わせる肴は、女性が大好きなエビとアボカドを使い、お猪口を器にしたキッシュとなります。「エビとアボカドのちょこっとキッシュ」です。
<材料>(2人分)
エビ 3匹
アボカド 1/2個
たまご 1個
豆乳 80cc
とろけるチーズ 適量
塩、白こしょう 少々
<作り方>
1.オーブンを180度に余熱しておきます。エビは殻をむいて爪楊枝で背ワタをとっておき、軽く塩をし、鍋に沸かした湯でさっと茹でておきます。アボカドの皮と種をとり、さいのめ切りにします。
2.たまごをボウルに割入れ、豆乳を加えてよく混ぜ、塩、こしょうで味をととのえます。お猪口に卵液を入れ、アボカド、エビ、チーズをのせます。
3.余熱が終わったオーブンに入れ、20分焼きます。粗熱がとれたらとりだして完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.アボカドを選ぶときは、黒くてつやのあるものを選びましょう。
(まだ、かたく緑色の場合は、少し家で寝かせてから使用するとふっくらしてきます)
2.アボカドは、縦中央に包丁で切り目を入れ、両手でねじると簡単に2つに割れます。
3.豆乳の代わりに牛乳でも作ることができます。
4.具材はとり胸肉(サラダチキン)とブロッコリーに変えてもヘルシーで美味しいですよ。
5.お猪口のサイズは60mlです。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第28回 サーモンとクリームチーズの手毬寿司
第27回 枝豆のエスニック風浅漬け
第26回 牛肉アスパラ巻の中華仕立て
第25回 酒蒸しムール貝の桜餡仕立て
第24回 鯖缶で簡単、そば粉タコス
第23回 うるいの自家製酒粕マヨネーズがけ
第22回 数の子のクリームチーズ和え
第21回 はんぺんで簡単ヘルシー、甘くない伊達巻
第20回 鶏肉と舞茸の焼きびたし
第19回 かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ