酔いどれんぬの簡単レシピ
第17回「冷やしあんかけ もろこし豆腐」
明けましておめでとうございます。梅雨が!
早く終わると言われておりながら、なかなか終わらなかった梅雨がようやく終わりまして、夏がきましたね。夏ですよ、夏休みですよ、わくわくしていきましょう。
今月はわくわくするおいしさのお酒をご紹介させていただきます。聖酒造さんの「聖 山田錦50 純米吟醸 EVOKE生」です。
聖酒造さんは創業天保12年(1841年)に創業、群馬県渋川市にて赤城山系の伏流水で銘酒を醸していらっしゃいます。八代目蔵元今井健夫社長の元、伝統と革新の融合で造られるお酒が注目を集めており、今回ご紹介するお酒もその輝きを感じていただけると思います。
マスクメロンのような甘い香りと爽やかなマスカットの香り、きゅっと引き締まった酸。冷やしてワイングラスでいただくのもご機嫌ですし、大振りのグラスに氷を入れ、ロックでいただくのも口当たりがやわらかになりお勧めです。これからの時期に精をつけたい肉料理にもあうところなのですが、旬であるとうもろこしの甘みにもあいますので、今回はとうもろこしを使った料理をご紹介させていただきます。「冷やしあんかけ もろこし豆腐」です。ミキサーをかけたり、粗熱をとって冷やしたり…と、ほんのちょっと手間を加えますが、見た目も味わいも思いっきり夏を感じることのできる一皿が出来上がります。時間の余裕があるときに、ぜひチャレンジしてくださいね。
<材料>(2~4人分)
とうもろこし 1本
水 100cc
日本酒 大匙3杯
豆乳 100cc
片栗粉 大匙2杯
【あんの材料】
だし汁(かつお) 100cc
日本酒 大匙2杯
塩 少々
片栗粉 小匙1杯
<作り方>
1.とうもろこしの実を包丁でそぎおとし、鍋に水、日本酒と共に入れ、5分ほどゆでます。粗熱がとれたら豆乳、片栗粉と共にミキサーにかけます。
2.鍋に戻して火にかけ、しゃもじなどで混ぜながら、もったりするまで煮ます。火を止め、2等分してラップで茶巾包みにし、冷蔵庫で冷やします。
3.【あん】の材料の片栗粉以外を鍋に入れます。煮立ったら火を弱火にし、水溶き片栗粉を加え、とろみをつけます。火を止め、粗熱がとれたら保存容器にうつし、冷蔵庫でしっかり1時間以上冷やします。
4.もろこし豆腐をラップから外して器に盛りつけ、あんをかけて完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.鰹出汁ではなく市販の白だしを使っても簡単に作ることができます。
2.仕上げはお好みでワサビ、柚子胡椒、大葉、三つ葉などでお楽しみください。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ