イタリアでの最初の訪問は、仲の良い兄弟アントニオさん とパウロさんがピエモンテ州モンバルッツオで経営されて いるネイラーノ社です。私がイタリア人に持っていた印象 とは違い物静かな印象のアントニオさんと、人なつっこい 笑顔がチャーミングなパウロさん。まず案内していただい たのはモンフェラートの丘が一望できるテラス。美しい眺 めはワインのラベルにもなっています。 | |
自家葡萄の比率は10%で、 のこりは契約農家からのも のだそうです。栽培葡萄品 種はバルベラ、ドルチェッ ト、ピノネロ、カベルネソ ービニオン。白では、モス カート、コルテーゼ、ブラ ケット、シャルドネなどで す。フランス系の品種につ いては需要があるので造っ ているが、適性のあるバル ベラを拡大して行きたいと のことでした。何処に行っ てもカベルネとシャルドネ ばかりでは、なんだかワイ ンもつまらなくなってしま います。 |
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ぜひ、伝統品種で、世界を魅了するワインを造っていただきたいものです。さて、ネイ ラーノ社の醸造設備は15年前に近代的な設備に移行し、随時、必要個所に手を入れて いるとのことでした。圧搾、発酵、熟成の各設備は清潔で、温度管理の可能なものとな っています。アスティと言えば、アスティスプマンテやモスカートダスティですが、こ れらのフレッシュなタイプの白ワインを造る場合、ソフトなプレス、モストの温度管理 などきめ細やかな対処が必要だとのこと。お話から、ワイン造りへのこだわりが感じら れました。 |
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