RHEINGAU



国立ワイン醸造所の醸造責任者であるプリンツさんに

クロスターエーベルバッハの案内をしていただいた後、

リューデスハイムのホテルに着いてから彼のワインの

試飲は始まりました。ツァー最終の試飲でもあり、疲

れから集中力もなくなってしまっていましたが、ワイ

ンを一口飲むなり、その目のさめるような美味しさで

生き返りました。溢れるミネラル、しっかりとした酸、

この上なく上品な甘さ、華やかな香り、全体がひとつ

になり生き生きと広がっていきます。
彼の所有畑は全部で1.5haととても少なく、希少性の高いものとなっています。ハル

ガルテンは比較的無名の村ですが、この村のワインの素晴らしさをもっと知って貰い

たいいう気持ちでワイン造りをしているとのことでした。彼の話を聴いていて、他の

生産者と一番違っているのは、まず、自分の造りたいワインのスタイルがあり、それ

に応じた葡萄づくりをしているというところでした。ただ気候に任せるだけでなく、

葡萄の生育状態に応じて、きめ細かな作業をおこなって、健康で最高の品質の葡萄を

つくる。自分の造りたいワインに適した葡萄づくりを目指している。すごいなぁと思

いました。また、畑での作業も醸造も自然と触れ合い溶け込む仕事なのでとても好き

だとおっしゃっていたのが印象的でした。
    
今、極めて注目されている生産者である彼のワインは スチュワート・ピゴットの『ザ ワイン アトラス オブ ジャーマニー』 ヒュー ジョンソンの『ポケットワインブック』最新版 ゴーミヨの『ドイツワインガイド』等 数々のワイン誌において絶賛されています。

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