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美術館のような建物がドメーヌ ド シュバリエのセラーでした。 夕暮れ前の葡萄畑の中に端正な表情のドメーヌは静かに佇んでい ました。愛犬と友に出迎えてくださったオーナーのベルナール氏 は、とてもフランクな方で、畑での摘み取りの様子など詳しく話 してくださいました。ドメーヌ ド シュバリエの摘み取り作業は 手摘で厳しい選別のもと、5回に分けて行われます。これは辛口 白ワインとしてはかなり珍しく、そのため長い樽熟成にも耐える 芳醇なワインとなるのです。このようなことはソーテルヌ以外で は考えられないそうです。また、摘み取り期間でも、作業はかが んだ姿勢で行われるため葡萄畑には誰もいないように見えるとも おっしゃっていました。さて、セラー内はとても清潔でピカピカ に磨き上げられたタンクと発酵槽が見事に並んでいました。ステ ンレスのタンクは上部開放式だそうで、日本酒の仕込みのタンク のような方式です。バリックで発酵中の白ワインの前に行くと、 樽に耳を付けて音を聞くように言われました。シュワシュワとい う音が聞こえてきて、ワインは生きているんだなと実感しました。 この後、試飲をさせていただき、続いてディナーとなり楽しく夜 はふけていきました。 |
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