鯛の桜の花漬け手毬寿司
酔いどれんぬの簡単レシピ
第48回「鯛の桜の花漬け手毬寿司」
花粉情報の黄色い画面に嫌気ぎみでしたが、にわかに桜前線情報になってきましたね。こちらが掲載される頃には、全国で続々と開花、満開宣言がされていることと思います。今月はこの時季にご紹介したいお酒と肴となります。豊島屋さんの「神渡 純米生貯蔵酒 春誂純米」と、ぜひ合わせていただきたい旬のレシピです。
豊島屋さんの酒蔵は長野県のほぼ中央の諏訪湖畔にある岡谷市にあり、豊富で美しい自然と水、そして全量長野県産のお米で酒造りをされていらっしゃいます。若い蔵人さんを中心に丁寧に醸されたお酒は、「笑顔のみえるこだわりの地酒」と掲げられたテーマを感じさせる、笑顔になるお酒です。
今回のお酒、「神渡 純米生貯蔵酒 春誂純米」も呑むと桜の蕾がほころぶように、笑顔がほころぶバランスの良いお酒に仕上がっております。
ふわっと優しい香りに柔らかいお米の甘さを感じるお酒は冷やして美味しいのはもちろんのこと、常温になっても崩れることなく美味しいのでお花見に携えるのにもぴったりです。また、ぬる燗にして桜の花の塩漬けを浮かべるのも、春らしい楽しみかたと思います。
桜の花の塩漬けで〆た鯛の手毬寿司と共に、春をご賞味ください。
<材料 2人分>
鯛の刺身 1柵
桜の花の塩漬け 小匙1杯
日本酒 100cc
ご飯 1合
米酢 大匙2杯
塩 少々
<作り方>
1.鍋に日本酒を入れて火にかけ、煮立たせて煮きります。アルコールが飛んだら火を止め、桜の花の塩漬けを加えます。粗熱がとれたら保存容器に移し、薄切りにした鯛の刺身とともに、冷蔵庫で1晩寝かせます。
2.米を炊飯釜でやや硬めに炊きます。炊き上がったらボウルに開け、熱いうちに米酢、塩を加えてきるように混ぜ、ウチワなどを使ってあおいで冷まします。
3.冷めたところで米を10等分します。鯛と桜の花の塩漬けを取り出し、軽くキッチンペーパーで水気をとります。ラップに鯛、寿司飯の順にのせて茶巾包みにします。同様に残り9個作ります。
4.ラップを外して器に並べ、桜の花の塩漬けを1輪ずつあしらって完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.ちらし寿司にしても美味しいですよ。
2.ご飯にのせて緑茶をかけ、鯛茶漬けにすれば〆にぴったりです。
3.平目などの白身の魚で代用可能です。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第47回 中華風おでん
第46回 ブリの奈良漬け入りなめろう
第45回 ドライフルーツの酒粕漬け
第44回 白子のグリル
第43回 鶏ときのこのアヒージョ
第42回 レンジで簡単、大人のかぼちゃサラダ
第41回 カツオのタタキ&パイナップルソース
第40回 タコとキュウリとトマトのマリネ
第39回 マスカットとモッツァレラのカプレーゼ
第38回 新じゃがジャーマンポテト
第37回 生ハムアスパラのオランデーズソース
第36回 鱈のアクアパッツァ風ホイル焼き
第35回 生麩ピンチョス
第34回 肉豆腐
第33回 サーモンの酒粕ポテサラパイ
第32回 酒粕豆乳おでん
第31回 戻り鰹の揚げないレアカツ
第30回 蒸しナスよだれ鶏
第29回 エビとアボカドのちょこっとキッシュ
第28回 サーモンとクリームチーズの手毬寿司
第27回 枝豆のエスニック風浅漬け
第26回 牛肉アスパラ巻の中華仕立て
第25回 酒蒸しムール貝の桜餡仕立て
第24回 鯖缶で簡単、そば粉タコス
第23回 うるいの自家製酒粕マヨネーズがけ
第22回 数の子のクリームチーズ和え
第21回 はんぺんで簡単ヘルシー、甘くない伊達巻
第20回 鶏肉と舞茸の焼きびたし
第19回 かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ