酔いどれんぬの簡単レシピ
第42回「レンジで簡単、大人のかぼちゃサラダ」
去年もまるで同じことを書いた気がするのですが、夏は暑いので食欲落ちて痩せるはずなのに、夏酒がさっぱりしているものだからくいくい進んでしまい、痩せずに終わりました。そして、天高く馬肥える秋がきてしまいました。秋の味覚も店頭に姿をみせてくれておりますし、秋色のお酒もでてきましたね。今月はこれからの季節にいただきたいお酒を紹介させていただきます。小澤酒造さんの「澤乃井 純米生詰 ひやおろし」です。
小澤酒造さんは東京都青梅市、奥多摩エリアに蔵を構えます。日本酒造りに欠かすことのできない水を最も大切と考えていらっしゃり、澤乃井のブランドロゴマークも蔵の前を流れる雄大な多摩川に生息するサワガニとなっています。秩父古成層の岩盤からなる洞窟から湧きだす石清水と井戸水の2種類の水を有し、お酒によって中硬水、軟水を巧みに使い分けていらっしゃいます。今回のお酒はどちらの水から造られたのだろう、と考えながら飲むのも楽しいです。
今回ご紹介する「澤乃井 純米生詰 ひやおろし」はひと夏を越えたことからくる円熟感を楽しむことができるお酒です。冷やから燗がお米の旨味、甘みをより感じることができてお勧めです。秋の味覚の秋刀魚、銀杏、きのこなどとも良いですし、芋・栗・南瓜(かぼちゃ)もあうと思います。日本酒に漬けておいたレーズンを使った、ちょっと大人のかぼちゃサラダは電子レンジで簡単に作ることができますので、ぜひ試してみてください。
<材料>(2人分)
かぼちゃ 150g
レーズン 大匙1杯
クルミ(素焼き) 大匙1杯
クリームチーズ 大匙1杯
日本酒 100cc
豆乳(又は牛乳) 大匙1杯
塩 少々
<作り方>
1.前夜に日本酒とレーズンを瓶に入れて漬けておきます。
2.かぼちゃの種をとって皮を剥き、一口大に切ります。耐熱容器に入れたらレーズンを漬けておいた日本酒を大匙1杯振りかけ、ラップをし、500wで7、8分加熱します。柔らかくなったらとりだします。
3.温かいうちにフォークで潰し、クリームチーズ、豆乳を加えてしっかり混ぜます。レーズンと粗くきざんだクルミを加えて混ぜ、塩で味を調えます。冷蔵庫で1時間程度冷やして完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.かぼちゃの代わりにさつまいもで作っても美味しいですよ。
2.使う日本酒は香りがいいものがお勧めです。
3.冷蔵庫で数日保存可能なので多めに作っておくのもお勧めです。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第41回 カツオのタタキ&パイナップルソース
第40回 タコとキュウリとトマトのマリネ
第39回 マスカットとモッツァレラのカプレーゼ
第38回 新じゃがジャーマンポテト
第37回 生ハムアスパラのオランデーズソース
第36回 鱈のアクアパッツァ風ホイル焼き
第35回 生麩ピンチョス
第34回 肉豆腐
第33回 サーモンの酒粕ポテサラパイ
第32回 酒粕豆乳おでん
第31回 戻り鰹の揚げないレアカツ
第30回 蒸しナスよだれ鶏
第29回 エビとアボカドのちょこっとキッシュ
第28回 サーモンとクリームチーズの手毬寿司
第27回 枝豆のエスニック風浅漬け
第26回 牛肉アスパラ巻の中華仕立て
第25回 酒蒸しムール貝の桜餡仕立て
第24回 鯖缶で簡単、そば粉タコス
第23回 うるいの自家製酒粕マヨネーズがけ
第22回 数の子のクリームチーズ和え
第21回 はんぺんで簡単ヘルシー、甘くない伊達巻
第20回 鶏肉と舞茸の焼きびたし
第19回 かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ