酔いどれんぬの簡単レシピ
第28回「サーモンとクリームチーズの手毬寿司」
一年も半分が過ぎ、7月となるとそろそろ夏休みの足音が聞こえてきそうですね。今年もあまり自由に動くことができなさそうではありますが、遠出をしなくても旅気分を味わうことができ、花火もテレビで見ても楽しいものです。何と言っても今年は東京オリンピックがありますので、涼しい部屋の中でテレビ観戦もよいのではないでしょうか。今月は観戦しながらお昼から夜まで、だらだら呑むことができてしまうお酒をご紹介させていただきます。「神渡 辛口特別純米山恵錦」です。
神渡を醸す豊島屋さんは長野県の諏訪、岡谷市に蔵を構えます。長野といえば蕎麦処であり米処でもあり、美山錦をはじめとした多くの良質な酒米を生産しております。その中で最も新しい酒米の一つが、2020年に品種登録された「山恵錦」です。信州の山々からもたらされる様々な恵みと清々しさをイメージして名付けられ、そのお米で醸されたお酒は、緑が青々とするこれからの季節にいただくのにぴったりです。若い蔵人さんたちがアイディアを出しあって造られた、爽快感のあるほどよい酸味とお米の旨味のまろやかさが心地よいお酒です。ぜひご賞味ください。
爽やかな香りと味わいは冷して呑めばさっぱりとしたおつまみやオードブルと相性がよく、常温ですと鶏のささ身といったあっさりとした食材を使ったお料理とあわせてご機嫌です。
今回は夏の昼下がりから夜につまんで呑みたい一口オードブルのレシピとなります。「サーモンとクリームチーズの手毬寿司」です。
<材料>(2人分)
スモークサーモン 3枚
ご飯 1膳
レモン果汁 大匙2杯
クリームチーズ 大匙2杯
ディル 少々
塩 小匙1/4杯
<作り方>
1.クリームチーズはあらかじめ冷蔵庫からだしておきます。ご飯は温かいものを使い、ボウルに入れたらレモン果汁と塩を加え、うちわであおぎながら粗熱を取り、しゃもじで混ぜ、酢飯を作ります。
そこにディルの葉をちりばめ、混ぜます。
2.サーモンを半分に切り、酢飯は6等分にします。ラップにサーモンを一切れのせたらクリームチーズを少量、さらにその上に酢飯をのせ、くるりと茶巾包みにします。同様に残り5個作ります。
3.器に盛り付け、ディルをあしらって完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.ディルの代わりに大葉やバジルを使っても美味しいですよ。
2.こちらに加えて鯛の手毬寿司や野菜の手毬寿司を作ると、おもてなしやパーティーにもぴったりです。
3.お子さまと作っても楽しいので、夏休みにぜひ作ってみてください。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第27回 枝豆のエスニック風浅漬け
第26回 牛肉アスパラ巻の中華仕立て
第25回 酒蒸しムール貝の桜餡仕立て
第24回 鯖缶で簡単、そば粉タコス
第23回 うるいの自家製酒粕マヨネーズがけ
第22回 数の子のクリームチーズ和え
第21回 はんぺんで簡単ヘルシー、甘くない伊達巻
第20回 鶏肉と舞茸の焼きびたし
第19回 かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ