酔いどれんぬの簡単レシピ
第24回「鯖缶で簡単、そば粉タコス」
梅桃桜。桃が美しく、河津桜も咲き誇りつつ、満開の桜が待ち遠しい時季ですね。今月は、桜が美しく、大河ドラマの「八重の桜」の舞台ともなった福島は会津のお酒をご紹介させていただきます。「会津中将 純米吟醸 夢の香」です。
鶴乃江酒造さんは、福島県会津にある今もなお城下町の雰囲気を残す七日町に蔵を構えていらっしゃいます。福島と言えば新種鑑評会で金賞獲得数全国一位が七年連続であり、鶴乃江酒造さんも同じく七年連続で金賞を受賞されていらっしゃいます。今回ご紹介させていただくお酒は金賞受賞酒ではございませんが、その巧みな技、また福島の水、米の良さを堪能することができるお酒となっております。福島の酒造好適米「夢の香(ゆめのかおり)」が夢心地にいざなってくださる逸品です。
ふわっと桜や福島の名産である桃を感じさせる可憐な香りがし、すっとした品のある甘さが優しく全体を包みます。よく冷やし、ワイングラスや薄いグラスでいただくのがお勧めで、和食はもちろん、イタリアンやフレンチのオードブルとあわせてもご機嫌だと思います。
今月ご紹介させていただくレシピは鯖缶とそば粉を使った簡単でヘルシーなタコスです。会津と言えば蕎麦が絶品ですので会津中将と蕎麦との相性は言わずもがな。また、3月といえば10年前に東日本大震災が起きた月です。当時大ダメージを受けました東北の水産業ですが、つい先日におきました地震でも大きく報道はされませんでしたが酒蔵様、生産者様が大きな被害を受けました。そんな生産者さん、加工業者さんを食べて応援!と宮城の鯖缶を使いました。
鯖はDHAが豊富で美容と健康によく、蕎麦粉もポリフェノールを含み美容と健康によく、そこに日本酒を合わせれば美味しく食べて元気に美しくなれること請け合いです。ええ、呑み過ぎなければのはなしです。
<材料>(2~4人分)
【生地(トルティーヤ)】
そば粉 1カップ
水 1カップ
【具材】
鯖水煮缶 1/2缶
トマト 1個
紫タマネギ 1/4個
イタリアンパセリ 少々
EXヴァージンオリーブオイル 小匙1杯
塩 少々
<作り方>
1.生地の材料をボウルに入れてだまが無くなるまでよく混ぜ、1時間ほど置いて生地をなじませます。ホットプレートを200度に加熱し、大匙1杯分生地を落とし、円形に匙の底で薄く均一にのばします。表面が乾き、端がかりっとしたら裏返し、30秒ほど焼いてとりだします。
2.鯖缶をボウルにあけ、賽の目切りにしたトマト、みじん切りにした紫タマネギ、オイル、塩少々を加えてしっかり混ぜ合わせ、10分ほどおいて味をなじませます。
3.冷めた生地に混ぜ合わせた具材をのせ、仕上げにイタリアンパセリをのせて完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.市販のトルティーヤもありますが、ホットプレートで焼くのも楽しいので、ぜひお子様とも
楽しみながらお作り下さい。
2.アボカドを加えても美味しいですし、また、イタリアンパセリを大葉に、オリーブオイルをゴマ油に変えて和風アレンジもお酒がすすみますよ。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第23回 うるいの自家製酒粕マヨネーズがけ
第22回 数の子のクリームチーズ和え
第21回 はんぺんで簡単ヘルシー、甘くない伊達巻
第20回 鶏肉と舞茸の焼きびたし
第19回 かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ