酔いどれんぬの簡単レシピ
第23回「うるいの自家製酒粕マヨネーズがけ」
明けない夜もなければ、開けない空けない酒もないと誰が言ったか。ええ、誰も言っておりません。私が日々そう思って呑んでいるだけです。呑めば酒蔵さんの応援もできれば、地域の農業や環境も応援することができる日本酒、日々呑んでいきたいものです。今月は冬に終わりを告げ、春の訪れを感じさせるお酒を紹介させていただきます。浅舞酒造さんの「 特別純米酒 天の戸 美稲 すっぴんささにごり生 」です。
桜も美しい秋田は横手市に蔵を構えます。浅舞酒造さんは全量純米酒、槽しぼりです。その槽口から生まれてたてを瓶詰めしてくださったお酒は、新鮮そのものであり若々しさ溢れます。しかも使われている酵母が秋田流花酵母!春の訪れを感じるのに最適の味わいです。
清々しい青いハーブを思わせる香りと程よい苦み。出始めの山菜はデトックス作用もあり、ビタミンも豊富なのであわせてお楽しみいただきく思います。今月ご紹介させていただきますのは旬のうるいを使ったヘルシーに呑めるレシピです。
<材料>(2~4人分)
うるい 1把
卵黄 1個
EXヴァージンオリーブオイル 100cc
米酢 大匙2杯
酒粕 大匙1杯
塩 少々
柚子の皮 少々
<作り方>
1.フードプロセッサー又はミキサーに卵黄、米酢、塩を入れて攪拌します。良く混ざったらオイルを少量ずつ加えます。もったりしたら酒粕を加え、さらに攪拌します。
2.鍋に湯を沸かし、うるいを30秒ほどゆで、ざるにあげて流水で冷やしたら2、3センチ幅に切り、器に盛り付けます。マヨネーズをかけ、柚子皮をおろして、散らし完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.うるい以外にスナップえんどう、アスパラ、ブロッコリーなどをつけても美味しいです。
2.EXヴァージンオリーブオイルがなければ米油、植物油も代用可能です。
3.また柚子の皮がなければ使わなくて問題ありません。ですが、適当な大きさに切り、ラップに包み冷凍保存用の袋に入れて冷凍保存しておくと風味付けや香りに使えるので便利ですよ。使い残しの柚子をお風呂に入れれば、柚子湯にもなりお肌にもご機嫌です。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第22回 数の子のクリームチーズ和え
第21回 はんぺんで簡単ヘルシー、甘くない伊達巻
第20回 鶏肉と舞茸の焼きびたし
第19回 かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ