酔いどれんぬの簡単レシピ
第18回「イタリア風焼きナス」
毎年夏は暑いからやせるはずと思っているのですが、今年もまったくやせることなく夏が終わってしまいました。そして食欲の秋です。今年こそはスポーツの秋も併用し、天高く馬肥ゆることなく秋の夜長の晩酌を楽しみたいと思います。今月は旬の秋ナスを使ったヘルシーな肴とナスの名産地でもある高知のお酒をご紹介いたします。濵川商店さんの「純米吟醸 美丈夫 純麗たまラベル 秋あがり」です。
濵川商店さんは高知県安芸の酒蔵で、日本三大スギ美林の一つである魚梁瀬杉のふるさと、魚梁瀬地区甚吉森を水源とする奈半利川の伏流水を仕込み水としています。醸されたお酒はその清流を感じさせる透明感溢れる味わいで、「美しく、強く、そして優しい」まさに美丈夫と思わせられます。
今回の秋あがりも美丈夫らしいピュアで透明感ある瑞々しさがあり、それでいてひと夏を越したことでまろやかさをおびた味わいとなっております。旬の梨のような香りと味わいはワイングラス、薄手のグラス、磁器でいただくとより楽しむことができると思います。和食はもちろん洋食との相性もよく、今回はイタリア風にアレンジした焼きナスと合わせてみました。
<材料>(2~4人分)
ナス 4個
トマト 1個
タマネギ 1/4個
EXヴァージンオリーブオイル 大匙1杯
はちみつ 小匙1杯
塩 少々
イタリアンパセリ 少々
<作り方>
1.トマトのへたをとり、さいの目切りにします。タマネギとイタリアンパセリをみじん切りにし、トマトと共にボウルに入れ、オイル、はちみつ、塩と混ぜ合わせます。20分ほどおき、味をなじませます。
2.ナスのがくを切り、竹串などで皮に穴をいくつかあけます。魚グリル、またはトースターで15分ほど、全体にこげ目がつくまで焼きます。
3.皮をむき、へたを切り落とし、食べやすい大きさにさきます。粗熱をとり、器にもりつけ、ソースをかけます。イタリアンパセリをあしらって、完成。
<ワンポイントアドバイス>
1. ナスの皮にさし穴をあけないと破裂する恐れがありますので気をつけてください。
2. イタリアンパセリがなければバジル、大葉でも美味しいですよ。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ