入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
第71回「アスパラの黄身酢かけ」
五月晴れの気持ちの良い日々が続いていますが、この五月晴れ、本来は梅雨の晴れ間という意味だったとか。今月は風薫る季節にピッタリの、さわやかな純米吟醸をご紹介します。会津若松にある鶴乃江酒造さんの「純米吟醸 ゆり」です。名前はこのお酒の杜氏で蔵のお嬢さんでもある“ゆり”さんのお名前から。酒造技能士の母上と一緒に作られました。味わいは、米の穏やかな甘味を主軸に、吟醸香とのバランスもよく軽快で、幅広い料理にも合わせられます。使用米は五百万石です。
料理はせっかくなので、福島の特産品で、旬を迎えているアスパラを使って、黄身酢かけにしました。黄身酢の甘酸っぱさとお酒の甘味が同調して、アスパラの旨味とともに料理とお酒が一体になる瞬間をお楽しみください。
<材料>2人分
ホワイトアスパラス・グリーンアスパラガス 各2本
塩 少々
黄身酢:卵黄1個、ゆで汁大1、砂糖小さじ1、淡口小さじ1/4、酢大1/2
漬け地:出汁50CC,塩少々
<作り方>
1.アスパラガスは皮をむき(ホワイトは2周むく)、塩ゆでして漬け地に落としラップをして漬けておく。
2.黄身酢の材料を合わせ、かき混ぜながら湯煎し、とろみがついたらすぐに冷水につける。
3.1を食べやすい大きさに切り、2をかける。
<ワンポイントアドバイス>
1.黄身酢は卵黄に火が入り過ぎると、とろみを超えてボソッとなってしまいます。外周から火が入りますので、混ぜながら、とろみがついてきたと思ったら、すぐに冷水につけてそれ以上火が入らないようにしましょう。
2.残った黄身酢は、ホタテやスモークサーモンなどの上にかけて焼いても美味しいです。マヨネーズ代わりにいろいろと試してみてください。
3.アスパラは熱いうちに漬け地につけて、下味をつけておくことが大事です。
4.落としラップとは、空気に触れないように食材にピタッとラップをすること。少ない漬け地でも全体にいきわたりますし、空気に触れないので乾くこともありません。