酔いどれんぬの簡単レシピ
第19回「かぼちゃとサーモンのガトーインビジブル」
遅ればせながら、日本酒の日に乾杯!
ご存知ないかたにご説明いたしますと、日本酒造中央会が日本酒を盛り上げようと10月1日を日本酒の日として制定したのです。今月はそんな日本酒の日の乾杯にも適していれば、芋栗南京をはじめとするみのりの秋の味覚にもあうお酒をご紹介させていただきます。皇国晴酒造さんの「純米吟醸 巌瀬(いわせ)」です。
皇国晴酒造さんは富山県の生地に蔵を構えます。生地は富山県の黒部市に位置し、海からわずか50メートルでありながら、3000メートル級の山々がおりなす北アルプスも有するという、海と山の街です。また生地は湧き水の街であり、その湧き水は「清水(しょうず)」とよばれ日本名水百選に選定されています。20か所の湧水スポットがあり、そのひとつ「岩瀬家の清水」が皇国晴酒造さんの敷地内にあるのです。
その名水を贅沢に使い、確かな技術で醸された純米吟醸酒「巌瀬」はキレある味わいでありながら、無濾過の原酒を1年以上寝かせたことによる重厚感も出ており、冷酒はもちろんぬる燗にして美味しくいただくことができます。今回は冷やしてワイングラスで香りや味わいを楽しみながらあわせられる料理を作りました。旬のかぼちゃを使った甘くないケーキ、かぼちゃとサーモンのガトーインビジブルです。
<材料>(2~4人分)
かぼちゃ 300g
スモークサーモン 6切れ
たまご 2個
豆乳 100cc
薄力粉 大匙4杯
粉チーズ 大匙2杯
とろけるチーズ 1枚
塩、黒胡椒 少々
<作り方>
1.かぼちゃを薄切りにします。ボウルにたまごを割り入れたらほぐし、豆乳、粉チーズを加えて混ぜます。薄力粉をざるなどでふるいながら入れ、よく混ぜ、塩で味をととのえます。
2.パウンドケーキ型にクッキングシートを敷きます。かぼちゃに生地を絡めて並べていき、その上にサーモンをおきます。それを5,6回繰り返したら残りの生地を流し入れます。チーズをのせ、黒胡椒をふります。
3.180度に余熱したオーブンに入れ、40分焼きます。粗熱がとれたら型からとりだします。冷蔵庫でしっかり1時間以上冷やし、切り分けて完成です。
<ワンポイントアドバイス>
1.かぼちゃの代わりにさつまいも、じゃがいもで作っても美味しいですよ。
2.よく冷やしてから切ると切りやすいです。
◆稲浪理恵さんプロフィール
全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。
◆過去のレシピ
第18回 イタリア風焼きナス
第17回 冷やしあんかけ もろこし豆腐
第16回 さば缶とタマネギのアチャール
第15回 牛乳ざる豆腐の冷ややっこ
第14回 豆苗とお揚げのじゃこ煮
第13回 ホタルイカと野菜のピクルス
第12回 ブルーチーズと酒かすの一口タルト
第11回 菜の花と生ハムの昆布じめ
第10回 ホタテとイチゴのカルパッチョ
第9回 牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ
第8回 手羽元のコンフィ
第7回 鮭の秋色餡かけ
第6回 鶏むね肉のガランティーヌ 酒粕マスタードソース
第5回 冷やしおでん
第4回 夏野菜と海老の寒天寄せ
題3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで
第2回 鰹のタイ風カルパッチョ
第1回 タコとモッツァレラチーズの大葉ジェノベーゼ