入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
第16回「秋鮭の薬味味噌焼き」
10月1日は日本酒の日でしたね。パレードやひやおろしイベントなどたくさんありましたが、年々盛り上がってきている感じがいたします。ずらっと店頭にもひやおろしが並びました。いよいよ日本酒が恋しくなる季節です。今回ご紹介するのは塩竃にある「浦霞ひやおろし 本醸造」です。塩竃といえば、日本一の蒲鉾生産量でも知られていますが、笹かまぼこでいただく浦霞は本当に美味しくて、かまぼこもお酒も止まらなくなってしまうのでした。3.11以降はしばらく笹かまぼこも食べることができませんでしたが、現在は徐々に復興し、前より変り種のバリエーションも増えた感じです。笹かまぼこには負けてしまうかもしれませんが、旬の生鮭を使って、さんが焼き風にたっぷり薬味を入れた味噌焼きにします。鮭というと塩焼が一般的ですが、白味噌を使った優しく上品な味わいは、半年熟成させたひやおろしにぴったりですよ。ぎゅっと高めの温度で付けて、酒も鮭も熱々で味わったら、その後の燗冷ましもお楽しみください。またすっきりと優しく変化を見せます。
いくらと一緒に生鮭が出回っています。赤々とした身はまるで紅葉のようですね。鮭は塩焼きか、洋風ならムニエルって感じになってしまいがちですが、お味噌を乗せて焼くだけでぐっと味にコクがでて、味飽きもなく、益々お酒も進みます。
<材料>(2人分)
秋鮭 各1切
醤油 大さじ1
酒 大さじ1
長ネギ 5cm
生姜 小さじ1/2
西京味噌 20g
獅子唐(ししとう)各2個
塩 少々
<作り方>
1.生鮭は食べやすい大きさにスライスし、醤油と酒に10分漬ける。
2.長ネギとショウガは細かくみじん切りにしておく。
3.2と西京味噌を混ぜておく。
4.獅子唐は爪で少し穴を開け、鮭と一緒に焼いて熱いうちに塩を軽くふっておく。
5.鮭を焼きあげたら、その上に3をのせ、焼き色がつくまで焼き、器に盛って4を添える。
<ワンポイントアドバイス>
1.生鮭はかなり水っぽいので、醤油と酒にしっかり漬けてください。
2.味噌の中身に炒ったそばの実などを加えてもボリュームが出ます。
3.グリルがなければ、オーブントースターでも焼けます。ホイルを敷いて鮭を乗せ先に魚に火を入れてから味噌に焼き目をつけてください。
4.焼き上げたら熱いうちにバターを溶かしてもコクが出ておいしいです。
5.薬味味噌は炊き立てのご飯に乗せたり、そのまま味噌だけ焼いて焼き味噌として食べたり、パスタのソースにもいいですし、色々と応用が利きます。